錦織圭応援ブログ

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錦織、世界ランク1位を超えた若きサムライの努力秘話

日本男子史上初のグランドスラム決勝進出という偉業を成し遂げた錦織圭。96年前の1918年に熊谷一弥グランドスラムベスト4を勝ち取ったが、決勝まで駒を進めた日本人はいなかった。

錦織圭は準決勝で世界ランク1位のジョコビッチを破りその実力を世界に見せつけたのだ。

「天才だから」の一言では片付けられない血と汗のにじむ努力が彼の笑顔の裏には横たわっている。世界で通用する力を追い求めた若きサムライの努力秘話を私達日本人も心に留めるべきではなかろうか?

 

両親の徹底サポートのもとで努力し続けた少年時代

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錦織圭の両親は趣味程度にテニスを楽しむだけであり、彼は決してサラブレッドとして生まれたわけではなかった。

両親は錦織圭「何でも好きなことをやらせてみる」という教育を施した。錦織圭はテニスだけではなくピアノや水泳にも挑戦した。しかし、錦織圭が才能と興味を示したのはテニスだった。

「子供が興味を持ったことは徹底的にサポート」という方針で両親は錦織圭が十分にテニスできる環境を整えるべく奔走した。度重なる遠征へは車で送り迎えし、最後には錦織圭をアメリカの名門テニススクールへと送り出した。

慣れない英語とも格闘しながら錦織圭は努力に努力を重ねテニスの実力を確実に伸ばしていった。

 

 少年時代から圧倒的な強さを誇ったが、誰も今の姿を想像できなかった

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小学6年生のときに全国選抜ジュニア選手権、全国小学生大会、全日本ジュニア12歳以下の部で優勝し史上5人目の3冠を達成した。

その年に、6月にウィンブルドンベスト8の実績を持つ松岡修造主催の「修造チャレンジトップジュニアキャンプ」にも参加している。

誰の目にも錦織圭のプレーの素晴らしさは伝わった。しかし、普段は控えめであることもあってか殆どの人は、錦織圭グランドスラムという世界の大舞台で活躍することは予想しなかった。

当時は、日本人で世界に通用するのは無理だと多くの人は思っていたのかもしれない。

 

プロ転向後の好調

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17歳9ヶ月でプロに転向するも、デビュー戦のジャパンオープン初戦は敗北を喫した。しかし、錦織圭はそこでめげず必死に練習した。翌年には松岡修造以来になるATPツアーで初優勝を飾り、世界ランク100位以内に入った。

 

怪我で訪れた危機

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2009年にはATP最優秀新人賞を取るなど錦織圭の快進撃は留まることを知らないかと思われた。その矢先、悲劇は起こった。

右肘の疲労骨折である。

その年に手術を受けてリハビリに励んだ。しかし、翌年の2010年は世界ランクも落とし成績不振が続いた。

しかし、錦織圭はそこでめげるような男ではなかった。いつか報われると信じて努力を続けて着実に実力を取り戻していった。

そして、2012年には全豪オープンでベスト8に入るという松岡修造以来のグランドスラムベスト8という快挙を達成するに至った。

しかし、彼はここで満足する男ではなかった。

 

錦織圭の素晴らしさは弱点を克服する力

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錦織圭グランドスラムで世界トップクラスの選手と戦う中で自分の弱点を痛切に感じていた。

弱点は体格、体力、メンタルの3つだ

錦織は身長178cmと日本人にしては大柄だが、世界のトッププレーヤーは180cm後半が当たり前。グランドスラムを戦いぬくには小さすぎた。

リーチの短さはさることながら、コートを駆けまわるときの歩数がそもそも違うので体力を余分に消費するのだ。

フルセットを戦えば4時間を超えるテニスの試合。体力が相手より先に尽きたら勝負はそこまでだ。錦織は体格の不利から派生する体力という弱点を十分認識していた。

しかし、弱点はそれだけではなかった。錦織圭はメンタル面でも弱さを感じていた。世界のトッププレーヤーと戦うには土壇場でも踏みとどまって勝ちに行こうとするだけの強いメンタルが必要だった。特にメンタルは試合時間が長く集中が切れそうなときや、押されているときに試されるものなのだ。

グランドスラムベスト8は日本人としては素晴らしい記録だ。しかし、錦織圭の素晴らしいところはベスト8で満足しなかった点だ。

彼は自分の弱点を克服して世界の頂点にチャレンジしたのだ。

 

身長175cmのグランドスラム最年少覇者マイケル・チャンとの出会い

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2013年の暮れからある人物の指導を仰いでいた。それは伝説のテニスプレーヤー"マイケル・チャン"だ。(写真右)

マイケル・チャンは17歳のときグランドスラムの最年少優勝経験者となった。台湾出身のアジア系で身長も175cmと小柄だった。しかし、彼は体格差をものともしないプレーをした。特に驚嘆すべきはコートを縦横無尽に駆け巡る体力と決して諦めないメンタルだった。

チャンはコーチ就任時に「トップになるにはメンタルとフィジカルを鍛えなければ無理だ」と錦織に指摘した。

実際、チャンの特訓は苛烈を極めた。しかし、錦織はその訓練をこなして世界トップレベルの力を手に入れたのだ。

錦織は昔から寡黙だが相手の話を吸収する能力には長けていたと言われている。

実際にチャンの指導を受けた錦織は「直さなきゃいけないところが、こんなにあるんだとショックもあったけど、今までにない充実感というか、ちょっと感動しましたね。すべてが新鮮で、指摘に納得できる。」と発言している。

どんなに辛い指摘でも素直に受け入れて克服するというサイクルを上手に回せたからこそ今の錦織があるのかもしれない。

 

そして、伝説へ

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チャンの指導のもとメンタルと体力を兼ね備えた錦織は、フルセット試合の勝率77%という歴代1位の実力を身につけた。現在世界ランク1位のジョコビッチですら73.1%だ。

これまの錦織はエア・ケイを始めとする力強いショットが特徴的だったかが、今ではそれに加えて粘り強いテニスで相手を圧倒できるようになったのだ。

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